説明 「あんまりキョロキョロしてると田舎者って思われるぞ」

 日付が変わっても、この街は眠らない。

 駅前のビルのネオンは煌々と輝いて、消費者金融を広告している。走っている車はタクシーばかり。コンビニの前でたむろする少年少女の笑い声、居酒屋の勧誘。酔っ払ったオッサンが何かを叫んでいる。

 欲望の渦中へ身を投げよ。とっくに君もこの街の一部なのだから。