これは『青灰のスカウト』のハックです。これによって、クトゥルフ神話生物である“深きものども”と密接に繋がりすぎている不気味な漁師町インスマスを舞台に、ティーンエイジャーたちの恐怖と愛に満ちた、ラブクラフト的な物語が語られます。

『青灰のスカウト』は、第二次世界大戦の不幸なワルシャワ蜂起に巻き込まれた子供兵についてのゲームで、示唆に富み、感情に訴えかけてくる素晴らしい作品です。ここで私のレビューを読めます。今回、用意したのは戦争で荒廃した占領下ポーランドではなく、ラブクラフトの1920年代アメリカを舞台とするために必要な背景情報や変更点だけです。つまりこの『インスマスのサマーキャンプ』を遊ぶには『青灰のスカウト』が必要になります。

なぜ『青灰のスカウト』なのか?

『青灰のスカウト』をベースにしたゲームを作ろうと思ったのには、いくつかの理由があります。

まず第一に、このゲームは恐ろしい勢力、そして更に恐ろしい状況に立ち向かう抵抗の物語であり、そこに反抗期や恋愛、十代の危うさが融合しているからです。そのために私生活での勝利を優先するのか、それとも周りを取り巻く脅威に対する共同ミッションでの勝利を優先するのか、この厳しい決断を常に突きつけられます。

第二に、『青灰のスカウト』の〔グリッド〕は、プレイヤーにいくつもの恐ろしい結末をもたらすだけでなく、〔グリッド〕上の位置に応じて、テーマとなる要素をシーンにもたらす点です。

第三に、〔大切なもの〕とそれの公開、そして公開されていれば誰であっても誰のものであっても(自分にとって都合のいい出目にするため)危機におちいらせ破壊できる、といったメカニズムで、これによって現状の恐怖が強化されます。

基本設定

プレイヤー・キャラクターが15、16、17歳であるのは変わりませんが、舞台はインスマスです(ニュー・イングランドの孤立した漁村で、秘密裏に長年にわたって“深きものども”と異常な関係を結んでいます)。そのため、“交雑種”からの、そして後々には“深きものども”からの圧力が増し続けることが、驚異の大部分となります。町が見せるティーンエイジャーへの敵は加速し、何らかの手段でもって罠にはめようとしてきます。

舞台となる時代は1930年代初頭。町に居るのは、よそ者たち(「近在の者ではない」と誰にも明らかで不審がられている、町への稀有な訪問者)と、まだ狂信者ではない住人、それから狂信者である住人です。閉ざされたドアの向こう側、そして夜の暗闇の中には、怪物のような“交雑種”がいて、“深きものども”の気配が広がっています。この時代は大恐慌のさなかで貧困が広がっており、多くの子供が家を追われました。食料は手に入りにくく、漁村では毎日の漁獲がますます大事になっていっています。人々が、海とその神秘に目を向けるようになったのも不思議ではありません。

キャラクターはインスマスの住人で、ティーンエイジャーとして相応しく思春期の真っただ中にあって、身体も年相応に成長している最中です。人生の中でも難しい頃合いですが、それだけではありません。町で起きている、トラウマとなるような新たな脅威もあります。身体に恐ろしい何かが起きる可能性もあります。ジョーンズ夫人が学校の授業では教えてくれなかったことです。一体、家系に遺伝しているものとは何なのでしょうか?

キャンプファイヤー・トーク

『青灰のスカウト』では〔ラジオ放送局いかづち〕で各〔章〕の舞台設定が行われるのに対して、本作では〔キャンプファイヤー・トーク〕が使われます。ティーンエイジャーたちが集まって、町で起きていることの密やかな噂話を教えあっていくうちに、〔セッション〕ごとのテーマが生まれ、〔セッション〕中に起きる〔ミッション〕の土台が生まれていきます。

〔第1章〕歴史と怖いお話

爺ちゃんらの頃の話は知ってるだろ? 町は金持ちでさ、網を曳いたらいつだって大漁だったっていう凄かった時代の話だよ。でさぁ、ここ最近、漁師たちがどんどんどんどん収獲を増やしているって噂もあるだろ? あれって一体、何やってるんだ?

これは自分のキャラクターを紹介するための〔章〕で、自分がどんな人間か、自分の〔大切なもの〕は何か、ということを表現していきます。『青灰のスカウト』と〔第1章〕と同じ目的の、入門用のミッションです。

〔第2章〕何で今更フリーメイソンに行くんだ?

変なことにさ、最近フリーメイソン会館に行く人が増えているよな。賭けてもいいけど、あそこで秘密のスパイ組織との会合があるんだって。裏口から忍び込んで、何をやっているのか調べてみようぜ。

〔第3章〕暗礁の灯りと人影

深夜になったら暗礁に明かりが灯るって噂、知ってる? 漁船の灯りじゃあなくって、緑色の光が揺らめいているんだって。跳ね回る人影を見た人もいるって話。一体、何だと思う?

〔第4章〕ジョーンズ夫人の顔が変

ジョーンズ夫人ん家って、みんなおかしな年寄りで、変な顔してるよな。でも最近、窓を全部閉め切ってて、夜はどうだか解んないけど、まず昼間は外で見かけないんだ。どうしたんだと思う? なんか家ん中に秘密があるのかな?

〔第5章〕不気味なホテル

おんぼろバスに乗ってきて、ホテルに泊まってる奴、見た? よそ者が町に来るなんて変じゃねえかな? 新聞記者とかかな? 町の様子とか事件を取材しに来たのかな?

〔第6章〕子どもたちが消え始め

メイプル・ストリート通りにいた子供らを見かけた? ガールスカウトの第7隊の子らとか? 最近、町中で子供らがどこに行ったんだか、減ってるように思うんだ。単に親に家とか中にいるように言われてて、表に出てきてないだけなんかな? どう思う?

〔第7章〕教会はもう聖域じゃない

俺たちって神と国を敬うように言われてきたけど、この町はマジで何か変だよ。もうメソジスト教会じゃあ祭事はやってなくって、まったく別のことに使われてるって何度も聞くぜ。一体どうすりゃあいいと思うよ? 俺は、いっそ炎で浄めてしまったららいいんじゃなかって……。

〔第8章〕港は夜、活気づく

この町の夜っていっつも気味悪いけど、最近は暗礁の明かりだけじゃなくって、夜になったら港が人でにぎわうようになってきたよね。更にはさ、結構な数の子供らの姿をまったく見なくなちゃった。絶対、普通じゃないって。何が起きてるのか、調べなきゃ!

〔第9章〕下水道は僕らのハイウェイ

文字通りの大混乱の大発生。狂信者どもは町中、至るところにいているみたいでさ、他のグループの子供たちと連絡が全然取れないんだ。たぶん逃げ道として使えるのは下水だけじゃないかな。

〔第10章〕エピローグ

〔第10章〕は〔第1章〕と同じで完全な〔章〕ではなく、ダイスを振りません。なたのキャラクターに未来があるのだとしたら、この〔章〕でその未来を描けることでしょう。またプレイで体験したことを話題にしたり、特に楽しかったことややりがいを感じたことを言ってみたり、起きたことについての考えを話し合ってみるにもいいでしょう。

〔グリッド〕

どのキャラクターも〔グリッド〕上に居場所があります。この存在する枠から、〔ミッション・シーン〕や〔パーソナル・シーン〕で使えるダイスを1つ獲得しますし、〔シーン〕を構築する際に選ぶ〔状況要素〕の一覧も提供されます。

〔グリッド〕の4つの頂点は危険地帯で、キャラクターが〔殉死〕〔鬱病〕〔自殺〕〔変異〕などを迎えてゲームから除外される結果につながります。この内の最後の〔変異〕は、『青灰のスカウト』の〔発狂〕の代わりに〔グリッド〕に新規に追加されたものです。キャラクターのインスマス遺伝子が完全に顕在化する地点であり、犠牲者は“深きもの”との“交雑種”に変異し、宿命に飲み込まれ、ゲームから除外されます。

これは、新しい頂点を配したバージョンの〔グリッド〕です。〔ミッション・シーン〕や〔パーソナル・シーン〕の勝敗で動く方向が入れ替わっていますのでご注意ください。

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一部、ルール変更点

〔シーン〕の勝敗での動く方向の変更に加えて、このバリアントでは、以下のルールが有効だと判断し変更しています。

〔ミッション・シーン〕でダイスを提供する際、サイズの大きなダイス(d8以上)を出せばその〔シーン〕は成功となり、小さなダイス(d6以下)を出せば失敗となります。これは『青灰のスカウト』65ページに書かれているルールとは逆になります。標準ルールを使用しても構いませんが、このゲームではこの方法の方が効果的であることと判断しました。

〔状況要素〕

〔状況要素〕には様々な勢力が登場します。ここでその説明をしておきます。

  • よそ者:外部から町への訪問者です。事態が進行するにつれて、嫌われ追い詰められる可能性がティーンエイジャー同様にあります。
  • 狂信者:見た目はまったく普通の人々です。“交雑種”や“深きもの”に全面的に協力しています。利益や恐怖、もしくは約束された不死のためと理由は様々ですが、間違いなく深きもの側に立っています。
  • “交雑種”:すでに“深きもの”の遺伝子が発現している人々です。突き出た目、肉厚の口、べとっとした肌といった「インズマス顔」をしています。人類よりも“深きもの”に近い存在です。
  • “深きもの”:底知れぬ深海からやって来た非人間種族です。大気中と同じように水中でも生活できます。針のように鋭い歯と爪を持ち、暴力に飢えていて、恐るべき程に強力です。

A行

A1:d12、〔殉死〕の頂点

  • 数多くの子供たち:小学校に集められ、生贄にされている。
  • 1体の“深きもの”による「よそ者狩り」:つまりは殺人と略奪。
  • トム・ジョーンズ:人一倍残忍、今まさに大量殺人を犯そうとしている。
  • イアーゴー・シム:朗らかな俳優で教団への密告者。
  • ダニエル・ヴォルマン:ニューヨークから来たよそ者の生き残りで復讐心に燃えている。
  • 幾何学模様に整えられた庭園:高級住宅地区に位置する。
  • 広場:フリーメイソン会館から全体がよく見える。
  • 金縁の額に入ったコンスタブルの風景画:個人のコレクションから盗まれた。
  • 小型スーツケース:FBIの計画を記した日記が収められている。
  • オーガスト・ブラウン:メソジスト教会の代表。

A2:d12、〔殉死〕まであとわずか

  • メープル・ストリート通りの下水道。
  • フランクとメアリー:間違いを犯した両親。
  • 町の中心部にある広場にある時計台。
  • 埃まみれの飴玉2つ:カラフルな包装紙に包まれている。
  • 空の封筒:香水が香る。
  • 君は愛する人を遠ざけている、それが彼らのためなんだ。
  • 町の一区画の往来を防ぐバリケードがない、1時間以内に設置しなければ。
  • 密造銃:グリースが塗られ旋盤の削り屑まみれである。
  • 住宅地区にある警察本部の地下室。
  • 濃いダークブルーの綺麗なパーティードレス:裾にメモがピン止めされている。

A3:d10、〔殉死〕と〔鬱病〕の狭間

  • 愛、愛国心、家族についての真面目な会話。
  • ジェーン・ビーチ:英語教師でおそらく狂信者。
  • メイン・ストリート通りにある“ジョーの店”:インスマス住民の半数を養っているかのごとき人気のレストラン。
  • ウィルソン広場を見下ろせる屋上。
  • シーラ・ジョーンズ:陣痛を起こしていて、病院に運ばなけれならない。彼女は狂信者に追われている。
  • 密告者のケビン・スマート:作戦計画について狂信者に警告するため移動中である。
  • 犯罪組織が近隣の商店で強盗を働いている。
  • ある人物への執念。
  • 金の結婚指輪。

A4:d8、〔鬱病〕まであとわずか

  • これからずっと永遠に、私たちは秘密を抱え続ける。
  • アマンダ・フィックスラー:医師の妻にして野心に溢れ、熱心な狂信者。
  • 浄水場とガス工場。
  • 食材のない野外炊事場。
  • イギリス製マーマレードの傷物缶詰。
  • 近隣で動いている最後の送水ポンプまでたどり着こうとする子供たちを、路地裏の男たちが捕まえている。
  • 14歳の聴覚障害児ジョセフ・オースティン:敵地で道に迷っている。
  • 子供たちのグループがあなたのいとこに、狂信者への密告者として死刑判決を下した。
  • 分厚く古びたアルバム、写真と出生証明書が収められている。
  • カーセル・スクウェア広場にある教会。

A5:d8、〔鬱病〕の頂点

  • 拘置所を放棄する警察:数十人の犯罪者が釈放されている。
  • 教会にいる狂信者の集団:包囲されているも、立てこもっている建物の防備を固め終えている。
  •  ハーバート・ミュラー:これ以上町に住みたくないと願う、気弱になっている狂信者。
  • エヴァという名の迷子。
  • レストラン「ベラビスタ」のワイン庫:港を見下ろす。
  • 森の中のテント2つ。
  • 青銅を捻じって作った冠:猥褻な人物像が彫られている。
  • 暗礁を照らす奇妙な光。絶対に攻撃してはいけない。
  • 子供たちのグループが切り離され、下水道に閉じ込められている。
  • 重傷を負った狂信者ホレス・カーン:溝の中に隠れている。

B行  

B1:d12、〔殉死〕まであとわずか

  • 家族は関係ないだろ、家族は。
  • カール・ウィルクス:見栄っ張りな酔っぱらい狂信者。
  • 電話交換所近くの個人所有の庭。
  • ボロボロになったガールガイド・ハンドブックの切れっぱし。
  • 捨てられた動物:骨と皮ばかりでショボショボした目、新しく掘ったばかりの屋敷墓の隣に座ってる。
  • 身動きの取れない老ドイツ人オットー・ブラウン:爆発で路面電車の下敷きになっている。
  • 2人の患者を連れた精神科医コンスタンス・ケラー博士:避難する前にもう1人の患者を探している。
  • 外科医のスミス医師:インスマスの中でも唯一狂信者への協力を拒否している。
  • インスマス郊外にある狂信者の集会所。
  • 夢のような、ほんの一瞬の平穏。

B2:d10、愛着と熱狂への道

  • エドマンド:威勢のいいキャンパーにして嘘つき。
  • 贈り物を持った素敵な祖父か祖母。
  • 私の両親は恥じている。
  • ノート:狂信者の活動を、4年間以上に渡り観察した記録が克明に記されている。
  • 親友が介入。
  • どうしてどうして僕たちは解りあえないのだろう?
  • 町の広場に面した中央銀行:家庭の事情で用事がある。
  • メイプル・ストリート通りのホスピス。
  • 何枚かのぼろ布と何本かのワイン空瓶、そしてガソリン10リットル。
  • レースの下着。

B3:d10、愛着の兆し

  • 心の友―熱愛カップルより強い絆。
  • 私たち付き合ってしまえばいいのに、って友人たちは願ってる。
  • 祖父の家。
  • メイン・ストリート学校の校庭。
  • うれしい驚きと出会える地下貯蔵庫。
  • より糸でくくった一房の髪。
  • 友達たちは彼女のことを嫌っている。
  • いたずらとかナンパとか。
  • シャンプー・ボトルに入った密造ムーンシャイン:酷い味だが度数は抜群。
  • 初々しくも素敵なキス。

B4:d8、愛着と消耗への道

  • カート・ブラウン:過去に囚われている寡黙な同調者。
  • メープル・ストリート通り奥の廃墟と化した倉庫に近いアパート。
  • 丘の上の派手な家にいる狂信者たち。
  • きつく縛られたラブレターの束:溝の底にある。
  • 誰もが私たちの務めに興味がある。
  • 彼女の両親の寝室。
  • チャーリー:傷を負うも何か話したげなキャンパー。
  • 心を打ち明けて、情熱的なキス―恐らくはこれが最後のキス。
  • 真剣に交わした約束。

B5:d8、〔鬱病〕はあとわずか

  • 誰かが嘘をついている、そして彼女は信じてる。
  • ジョージ・ウィルソン:自分なら変化を起こせると信じている、よそから来た熱意あるジャーナリスト。
  • 港のそばの倉庫。
  • 死者の遺言:壁に記されている。
  • 婚姻届:一方の署名しかない。
  • 狂信者のマリーナ・グリーン:情報収集をするよう強いられ、現在は囚われている。
  • スーパーマーケットの倉庫へ通じる、開きっぱなしの扉。
  • フリーメイソン会館の男たちの集団:パトロール中。
  • 英雄の死。

C行  

C1:d10、〔殉死〕と〔変異〕の狭間

  • ジェレミー・ビアロウスキー:親が重要人物な癪に障る子供。
  • 郊外の踏切。
  • 高級住宅地区の精肉店:人目を引く狂信者のエンブレムで飾られている。
  • 出来の悪い偽造書類。
  • 秘密文書:“深きものども”を招待している打合せについて詳細に記されている。
  • 神経質になっている狂信者が乗った車:町でも人間たちの地域で道に迷っている。
  • ジョージ・ワシントンの銅像が今まさに撤去されようとしている。
  • 屋根裏の私的な隠れ場所:快適である。
  • 君たちが最初に出会った公園:今は海藻に覆われている。
  • 愛着のある玩具の飛行機。

C2:d10、熱狂の兆し

  • 私たちは一緒になるべきだと、誰しもが言った。
  • 私の家族と君の家族の間の不和を、私たちだったら取り除ける。
  • 私は家族から必要とされている。
  • 中央郵便局:手紙の到着を待ちわびている。
  • 日陰になったマーシュ邸の庭園。
  • 鍵のかかった日記帳。
  • 心のこもったサンドイッチと新鮮な果物。
  • 監視下での訪問。
  • 暖かな8月の空の下での占い。
  • メープル・ストリート通りの花屋。

C3:d8、中⼼

  • お互いに言いたいことを言い切る。
  • 昔馴染みの友達―今はそれ以上の何かかも?
  • バブソン・ストリート通りの野球場。
  • 防波堤沿いの歩道。
  • 急いで書かれたラブレター。
  • 安い花を集めて作ったものだが、華やかなブーケ。
  • 世界は待ってくれてるさ。俺たちは自由気ままにやっていこう!
  • 使い込まれたコンサート用のファゴット:保護ケースに収められている。
  • 盗んだ/盗まれたビール:まだ冷えている。
  • 2人の仲は誰にも引き裂けない。

C4:d6、消耗の兆し

  • 見通しなく、そして不安。
  • 港の手漕ぎボード:遠くで不吉な水しぶきが立っている。
  • 月明かりに照らされたフェデラル・ストリート通りの橋の上。
  • チョコレートの小箱。
  • タバコ“ラッキー・ストライク”が1箱。
  • 母さん、私たちはまだ若いんだから、娯楽が必要なんだよ。
  • 祖父母と一緒になって庭いじり。
  • 丁寧に収集されたレコード。
  • 教皇ピウス12世によって授与された巡礼メダル:日々触れられ色あせている。
  • 偽の『インスマス・クーリア』新聞の束。

C5:d6、〔⾃殺〕と〔鬱病〕の狭間

  • ハリー・ブリストル:楽観的な実業家で立つこともままならないほど太ってる。
  • 魚河岸付近の売春宿。
  • 『インスマス・クーリア』新聞の印刷工場。
  • ピクニックバスケット:中身は、チョコレート・バーにサラミ、新鮮な果物、ワイン、そして阿片チンキを目一杯に入れたガラス容器。
  • オートバイによる護衛付きの狂信者の車。
  • 遂行中の戸別捜索:重要すぎて捨てられないものの隠すには大きすぎる何かを見つけるため。
  • 狂信者に転向した子供たち。
  • エルサレム・アヴェニュー通りのバリケードの陰。
  • 引き裂かれた写真。
  • アメリカの国旗。

D行

D1:d8、〔変異〕まであとわずか

  • ジャネット・ヒューズ:秘密を抱えた保健の先生。
  • 救急箱:泥まみれである。
  • 異常に湿った肌。
  • 急いで隠した死体。
  • 食べ物がすべて駄目になっている。
  • 子供たちはバリケードを超えて後退している。そのバリケードは維持しなければならないのに。
  • 子供たちとよそ者が協力しないなら、市民は今夜にも死に絶えるだろう。
  • 母親たちが子供たちに教会に来るよう呼びかけている。
  • ギルマン・ハウス・ホテル:今朝までは狂信者しかいなかった。
  • 君のやることなすこと全部が我慢できない。

D2:d8、憎悪と熱狂への道

  • アンナ・マウゼル:身体障碍者であり不思議な才能を持つ美人。
  • 覚悟を決めた兄弟。
  • マニューゼット川にかかる自動車用の橋。
  • 小さな子供たちのからなる見すぼらしい一団が戦闘方法を学んでいる。
  • 突き出た目。
  • 父さん、彼女と私の相性は最高なんだ!
  • 狂信者が運転するトラックの荷台奥深く。
  • ライブラリー・ストリート通りのスラム壁で、荷物を持って。
  • 涙の別れ。
  • 共通の知り合いが事態をややこしくする。

D3:d6、憎悪の兆し

  • ただ単なる、淡い恋。
  • 私の両親が許さない。
  • 博物館:痛ましくも荒廃している。
  • 郊外の湿原。
  • 狂信者の集会所:町の広場にある。
  • はかなげなオランダアヤメ一茎。
  • 洗礼式毛布。
  • グリーン・ストリート通りにある喫茶“ヤシの葉陰”付近にいる酔っぱらった女性:「子供らのため」として数ドルの施しを請うている。
  • 葬儀に遅刻。
  • 狂信者の集会所への秘密の入り口。

D4:d6、憎悪と消耗への道

  • フレディ・バロン:調査能力の高い保安官で何がしかのリストを持っている。
  • ヘンリー・ゴードン:やる気のなさげなヒーローにして無類の女たらし。
  • 町の外にある“深きもの”が経営する農場。
  • 警察署の向かいにある衣料工場。
  • アルコール度数85%の密造蒸留酒「ムーンシャイン」:ラズベリージュース入り。
  • 彼は単なる厄介者なのか、それとももっと危険な何かだろうか?
  • 熱烈なディープキス。
  • 腰抜けが実力を発揮する。
  • 盗聴と疑惑。
  • 廃墟となった君の家の居間。

D5:d4、〔⾃殺〕まであとわずか

  • アンナ・ストークス:熱心な慈善活動家にしてモルヒネ中毒。
  • 墓地:子供たちの新しい墓が沢山。
  • 子供たちからなる狂信者への協力者リスト:欽定訳聖書の扉絵ページに隠されている。
  • 木陰に捨てられた、手紙が詰まった鞄。
  • 誰かが妊娠している。
  • “深きものども”が住宅地区を押し通ろうとしている。
  • 怯えている主婦:インスマスから安全に逃げ出すためには、どんな対価を払ってもいいと思っている。
  • 貨物列車が町のそばを通り過ぎて走っている。
  • タウン・スクウェアにあるメソジスト教会。
  • 意地悪いライバルが大博打に打って出る。

E行

E1:d8、〔変異〕の頂点

  • あの少年には見覚えがある。狂信者のために働いているよそ者たち:子供たちを港に運んでいる。彼らを裏切り者と呼ぶ者もいる
  • サディアス・スマート:裕福な臆病者だが何か意気込みが感じられる。
  • ヤン・クルックシャンク:悪い知らせを伝えに来たキャンパー。
  • 水かき指。
  • 町役場下の下水道。
  • 高級住宅地区近隣にある隠し部屋。
  • メープル・ストリート通りの古い教会。
  • 未開封の“ラッキー・ストライク”が1カートン。
  • 船で「お持ち帰り」された子供たちの葉書が詰まったリュックサック。
  • 狂信者によって入念に集められ、夜の港に連れて行かれている人々。

E2:d8、〔変異〕まであとわずか

  • ゴッドフリー・ケスラー:オペラ歌手にして狂信者の警備員。
  • 診療所:キャンパーの管理下にある。
  • 整理されないまま雑に弾薬が詰め込まれたバケツ1つ。
  • メソジスト教会から運び出されてきた彫刻入りの祭壇。
  • このままじゃあ俺たち死んじまう、もう時間がないよ。
  • 駅に近づいている狂信者たち。駅では駅職員のよそ者が働いている。
  • 跳ねるようにして歩いている。
  • サイズが合わなくなった学校の制服。
  • 狂信者の集会:港湾地区のドック近くのレストランで。
  • 裏切り。

E3:d6、〔変異〕と〔⾃殺〕の狭間

  • アレクサンダー・コワルスキー:誰から見ても怪しげな人物。
  • 印刷所から持ち出された切り抜きや不要物が詰まった葉巻入れ。
  • ジョン・スティルマン:狂信者たちの集団の会計係であり、報酬を手渡している。
  • “深きものども”がインスマスに向け進軍している。そしてその前方を飢えた子供たちの集団が進んでいる。
  • 暗礁に囚われたよその者たちが乗っているボート:引き潮で足止めされている。
  • 製紙工場の基礎部にまで掘り進められた穴。
  • カフェ“栗の実”:聾唖者施設会館の庭にある。
  • 読み古されたポルノ雑誌。
  • 宝石で飾られた狂信者のシンボルのブローチ。
  • エルサレム・アベニュー通りにある学校。

E4:d4、〔⾃殺〕まであとわずか

  • アダム・ロミッキ:秘密を抱えた宗教差別者。
  • 多くの子供が閉じ込められている古い銀行:メープル・ストリート通り近くに位置する。
  • スタイリッシュな小型車:黒のフォード。
  • 弾薬保管の木箱:一度行方が分からなくなったが後に発見された。
  • 愛の営み。
  • 行くも戻るも狂信者たちがいて、くぎ付けにされている。
  • 弾倉が空の拳銃。
  • 性病対策の医薬品が詰まった箱。
  • 最近解放されたばかりの小学校の中。
  • 旧裁判所の裏で負傷者の治療をする。

E5:d4、〔⾃殺〕の頂点

  • “深きものども”は今夜、上陸をする。
  • 1体の“深きもの”:ウズラを狩るかの様に子供たちを狩っている。
  • バーサ・ミルバーグ:血も凍るような話を口にし、取り乱している。
  • 川沿いのポンプ場:粉々になっている。
  • カール・ローワー:身寄りのない脱走した狂信者、―もしくはスパイ。
  • 電話交換機
  • 修道女が配属されているコロンブス騎士団の病院:メイン・ストリート通りの近く。
  • 小銭と宝石が詰まった、安物の陶器の置物。
  • ホワイト・ゴールド製の簡素なペア・リング:一房の髪が結わえられている。
  • 「放棄された」狂信者のトラック:数千kgもの爆薬によるブービー・トラップがしかけられている。