説明 この街には、古くから悪い噂があった。
なんでもこの街は、悪霊たちの住まう石の館の上に築かれたとか。
この街の地下、それほど奥深くはない所に、そこはある。
ひとたびそこに入れば、打ち捨てられた数多の骨が起き上がり、
入ってきた者を死ぬまで打ち据えるという。

彼らは何を守っているのだろう?
彼らはどうして、そんなちっぽけな場所に固執しているのだろう?
彼らの長を知る者は、もう誰もいないのに。
街はもう、その部屋の中の宝物を必要としないほど富んでいるのに。
彼らがいようがいまいが、この地に住まう人々の日々は変わらないのに。

それでも、彼らはいるのだ。
地の底に、いるのだ。
がらんどうの眼窩で、あなたがたをじっと見据えている。