名前について

【Harrow Hill】。読みは「ハロウ・ヒル」で、【Harrow on the Hill】とも書き、ロンドン近郊の地名としては後者になります。

この場合の【Harrow】とは、語源は古英語の「異教の寺院【haerg】」で、決して「馬鍬」のことではありません(重要)。現在の英語では「異教徒【heathen】」の方に名残があります。その上で【Harrow Hill】を読んで、「丘の上の異教の寺院」となります。

ロゴについて

はてさてそんな、【Harrow Hill】。

それは切り立った岩の斜面をえぐって道を作り、蛇の蛇行するようにうねうねと折れ曲がりながら上へ上へと続いていました。階段のように急ですが、登るにつれ前後反転、ループ式になっていました。馬はここを登ることができ、荷車もゆっくりと引っ張り上げることができましたが、上から防御されてさえいれば、空からでも飛来しない限り、敵は一人としてこの道を通ることはできませんでした。道の曲り目ごとに人型に彫った大きな立ち石がありました。太鼓腹の上にずんぐりした腕を組み、あぐらをかいてすわっている、不格好な手足をした巨大な石像でした。(略

とうとう王の一行は急な崖っぷちに出ました。そして登りの道は岩壁の間の切り通しにはいっていき、そこから短い坂を登り、広々とした高地に出ています。(中略)この高地を二つに分けて、不恰好な立ち石がずらりと二列に並び、その先は夕闇の中にだんだん小さくなって、またその先が林の中に消えていました。

J.R.R.トールキン『指輪物語 王の帰還 (上)』(評論社)、「ローハンの召集」

そんな内容をイメージしながら、依頼文を書き、サンサクラチームさんにロゴマークを作っていただきました。その後のロゴの文字の「HarrowHill」のフォントは『源界明朝』を使用しています。またそれらの下の『いつでも人生、明るい方を眺めていこうや」については、これはモットーです。英語だと【Always Look on the Bright Side of Life】になります。なんだか軽快な口笛が聞こえてきそうですね。フォントは『廻想体 マキナ(B)』を使用してします。