はじめに
先週の日曜日、2025年10月12日に神田の損保会館にてケイオシアム50周年コンが開催されました。
ハロウ・ヒルとしては『7th Sea 2e』のマスターをさせていただくとともに、個人的にまとめていたケイオシアム社史を提供させていただきました(あ、あと『ルーンクエスト』の盾の展示も)。非常に楽しく遊ばさせていただき、主催された方々には心から感謝させていただきます。ありがとうございました。
ゲーム選択
今回、ゲストマスターとして依頼をいただいて、ゲームとしては『7th Sea 2e』を選んでいます。実は『ルーンクエスト』は大好物なので、スタッフの方からも「どうして『7th Sea 2e』なの? 『ルーンクエスト』じゃあないの?」と聞かれたりもしました。
理由の第一としては、ハロウ・ヒルの名前で出させていただくにはストーリーゲームの要素が高いシステムであるべきだ、という思いがあったからです。その点で言えば『Prince Variant: The Story-Telling Game』か『QuestWorlds』も候補に挙げて悩んだのですが、『Prince Variant』は読み込み直しからするのは大変で、『QuestWorlds』には公式のシナリオが特に用意されていないため、「じゃあ『7th Sea 2e』だな」という結論に至りました(「ゲストマスターだったら公式シナリオじゃなくても大丈夫ですよ」と後から聞いて、「ちゃんと聞けばよかったぁ」とほんの少し後悔したことは秘密です)。
第二には、ケイオシアム50周年コンなのだから、同社作の色々なゲームをラインナップに載せたいという気持ちがあったからです。『新クトゥルフ神話RPG』は言うに及ばず、『ルーンクエスト』はフロッグゲームズさんからマスターが出るだろうなぁという考えでした。多分、第一の理由であげた「ストーリーゲームの要素」を考えていなければ、『SuperWorld』のマスターとして挙手していたと思います(そして、「それは立卓する可能性がかなり低いのでは」と今なら思っています)。
『7th Sea 2e』
今回、遊んだのは無料配布されている「Quick Start kit」に収録されている「Lnog Lives the Price!/王子万歳!」というシナリオです。シナリオの訳や、登場人物たちを示すためのカードを作成していただいたりと、友人には援助いただいたありがたい限りです。本当にありがとうございました。
このクイックスタートそのものを扱うなら、実はもっと長い一大長編を扱ったシナリオのうちの重要な2シーンを抜粋したものという建付けで、実際に遊ぶのであれば前日譚、そして2シーンの間の数シーンもしくは数セッションをマスターが考えられる作りになっています。なので今回遊んでいただいたのも、作成済みキャラクターである某国の王子がいる所にクーデターが発生、そういった状況下で作成済みキャラクターたちが逃げ出して、王国を取り戻すための政治運動を行う、といった展開でした。
そんな、割り込みどころや、展開の多様性が多すぎるところに参加いただいて、そしてゲームを時間ギリギリまで遊んでいただいて、本当にありがとうございました。
『7th Sea 3e』
そして、実際にゲームで遊ぶ1週間だか2週間前になって、世界観は2版準拠であるものの、ゲームシステムは2版ではなく1版に戻した3版の製作が発表されました。個人的にとっても凄い驚きではありましたが、何はともあれ当日にご参加いただき、一緒に『7th Sea』世界と楽しんでいただいた方々には、こころからの感謝したありません。