説明 「決闘で決着をつけよう」

お互いに、絶対に譲れないものがあった。それは今でも変わることはない。だからこそ自分も相手も、ここに立っているのだ。本当はお互い闘いたくないのかもしれないと思う……でも、これが運命なのだ。
敗れ去り、消えた仲間の姿を思い浮かべる。自分は彼らの分の思いも背負っているのだ。絶対に負けるわけにはいかない。
どうすれば勝てるのか。血反吐を吐くような思いをして戦略を練ったあの日々を、走馬灯のように思い出す。そう、このデッキは自分と仲間たちの絆の証。
……大丈夫だ。自分は仲間とこのデッキを信じている。あとは指先に力を込めてカードを引けばいい。

「――のターン……ドロー!!」

どこからともなく一陣の風が吹く――――決闘が、始まった。