説明 1944年11月……フランス

このプレイセットは、アメリカ陸軍によるラッキー・ストライク駐屯地の補充隊を舞台としている。それはフランスのル・アーヴル市近郊に存在した。

1944年秋には、アメリカ陸軍は新兵訓練を上回る速度で歩兵を失いつつあった。計画の不備とドイツの頑強さがあわさって、深刻な人員不足が欧州戦域の前線に生まれることとなった。これに対する愚かな解決策が補充隊、通称「レプル=デプル」である。後方で安全に休息をとることができる補充隊は、兵士たちにとって再編成を待つ間の仮ではあるが我が家であった。ある者は負傷から回復した兵士であり、ある者は訓練を終えたばかりの新兵である補充兵であり、またある者は(事実かどうかはともあれ)何らかの事情で「別の方法で移送」されてきた。彼らは、兵を求めている部隊にであればどこにでも送られた。それも得てして彼らの得意分野を考慮することもなく。そう、対空砲射手や駆逐戦車乗りが歩兵大隊に送りこまれ、戦車を一度も見たことが無いような者がシャーマン戦車に放り込まれてさっさと覚えるように言われる。共に何年もの訓練を過ごしてきた戦友から引き離されれば、レプル=デプルに着いたとしても再開できる見込みなどない。倦怠感と低下した士気は、犯罪や愚行に結びつく。

つまりは、そうフィアスコである。